2015年11月20日

ハミ出しGS大全(42)江田聖明とザ・ブレイズ 美しい・・・ 昭和43年

 ザ・ブレイズは高校時代の仲間が結成したグループ。そこに、少女雑誌のイメージキャラだった江田聖明が加わり、江田聖明とザ・ブレイズという名のGSグループになった。鶴岡雅義と東京ロマンチカのようなものか。

 江田聖明のことがよく分からないが、イメージキャラだったから美男子だったのだろう。当時、乙女たちの基準は厳しく、なんてったってジュリーにマモル・マヌー、ミッキー吉野などは例外中の例外だったのだ。

 昭和43年10月、『美しい愛の悲しみ』でレコードデビュー。「美しい愛」でもなく「愛の悲しみ」でもなく、「美しい愛の悲しみ」。作詞家林春生にしては珍しく説明的なタイトルだが、グラビアページでしかお目にかかったことがない江田聖明がマイクを握るのだから、乙女たちの期待は大だった。

 ところが、である。叙情的なアルトサックスで始まるイントロは一抹の不安を抱かせるが、すぐにエコーのきいた江田の歌声が入ってきて、その不安がさらに倍増してしまうからトホホ。

 歌声からは美男子ぶりが感じられず、なんだか場末の飲み屋で中年オヤジのカラオケを聴いているような気分。ステージでは泣きながら歌っていたらしい。

 同じ絶叫型にザ・レンジャーズの『赤く赤くハートが』があるが、ヴォーカル宮城ひろしの狂気をはらんだ叫びぶりは、何やら神々しくもあり、これぞロックの神髄ではあるまいかと思わせてしまうインパクトがあるから許せるのだが・・・。

 2枚目は『卒業の季節』。途中の語り「3月10日卒業まであと一週間」がなければ、卒業ソングとは思えない卒業ソング。青春歌謡にありがちのムダとも思える覇気もない。・・・というわけで、以降の活躍はない。

▲デビュー盤『美しい愛の悲しみ』。昭和43年10月5日発売。作詞/林春生、作曲/村井邦彦。立派なGS歌謡。

▲2nd『卒業の季節』。昭和44年3月10日発売。作詞/林春生、作曲/村井邦彦。いわば、失恋卒業ソング。不思議な歌詞だ。

posted by sankiyou at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | ハミ出しGS大全
この記事へのコメント
以前、TV番組で浅草のレストラン大宮の大宮勝雄シェフがギターを弾きながら「若いときにGSにいた」と話していた。TVにはそのとき、江田聖明とザ・ブレイズ「卒業の季節」(確か。美しい愛の悲しみではなかったと思う。)が映った。
大宮シェフは、ブレイズにいたのでしょうか?
Posted by タヌキのおじさん at 2016年10月21日 12:54
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